『若さま妖怪退治―魚河岸殺人事件―』 颯手達治著
“魚河岸本”をひとつご紹介しましょう。

颯手達治著 若さま妖怪退治―魚河岸殺人事件―
颯手達治の痛快時代小説“若さま”シリーズの一冊。
魚河岸で働くイケメン“金兄イ”の正体は、二千石の旗本芝田家の若さま。
父君の無実の罪を晴らすため、魚河岸に身をひそめて怪事件の謎解きに挑む。
次々に起こる殺人事件、夜中に現れる“化けもの船”の正体は!?
今回はもう一人の“金さん”こと名奉行遠山金四郎の登場で、
物語は佳境に達するのであった!
というわけで、良き時代の良き大衆小説です。
時代ものはこうでなくちゃ、というツボを押さえていて、さすが颯手センセイ!
一気に読めちゃいます。
魚河岸は舞台設定にちょいと使ってみた、という感じで、
「江戸名所図会」からの引用を用いたりして、
随所に日本橋の描写がちりばめられていて、雰囲気が出てます。
江戸は滅多に殺人事件は起こらなかった平和な町。
でも、最近の陰惨なニュースに慣れてしまったのか、
こんなフィクションの殺人事件の方がずっとノンビリした感じがします。